fountain blog

自分は何をしたいか。考えたり感じたりするのが楽しい

90秒を過ぎたら自己選択

前に書いて放っていた記事を見つけました。
脳学者のジル・ボルト・テイラー氏の
本を読んで書き留めたもの。
ちょっと手直ししてアップします。


テイラー氏によると、感情を司っている
大脳辺縁系のプログラムが刺激されると
体内に化学物質が満ちあふれ
その反応は90秒以内にすべて終わるそうです。

たとえば怒りという感情があらわれると
カッとなったりイライラするなど
体に変化が表れ、90秒で終了して
平常に戻ります。

だから90秒を過ぎても怒っているなら
自分で「怒りの状態」を選んでいるということ。

自分の意思でどうするか決められるんですね。
私は怒りでも喜びでも
この感情は終わりそうだけど
まだ浸っていたい~と内心思って
意図的に持続させることがあるのですが
それと同じかな。

 

自分に苦痛を与えるような思考を巡らす必要なんかないんだと気づきました。苦痛を与える思考を巡らすことは、自分でその回路を選んだと承知している限り、悪いことじゃありません。
同時にそうした思考に飽きてきたら意識的に止められる、という能力を持っていると知ることが解放感につながるのです。
(ジル・ボルト・テイラー)


うん。承知していればいいんだと
思います。
わからないでやっていると
本当に毒になる。

意識的に止められる~の部分を
私は思考遊びって呼んでます。
感情も思考も客観性をもっていると
選択しやすくなります。
コントロールできるようになるまで
時間がかかったとしても
決してできないないものじゃない。

 

内なる喜びを大事にして、感情的な重荷を負わせる回路からなるべく離れるようにしています。精神生活にとって何がプラスの影響を与えて、何がマイナスの影響を及ぼすかは自分自身で決めることです。


テイラー氏のいうように
プラスの影響がある状態を選ぶのは
とても大事で、心地よい服を着るようなもの。
気持ちがやさしく楽しいものであれば
それに合ったものがそのうちやってきます。

 

◆体の反応は90秒。あとは自己選択が可能。
◆左脳が作る物語作家が語る、「こんなことが起こるって最悪だよ。つらいよ。ああしていればよかったのにね。なんでできなかったの?あいつはひどい奴だ」みたいな話にひっかかるのは時間の無駄。意識して自分を現在に引き戻そう。

テイラー氏の提案をまとめると
こんな感じです。

彼女は脳卒中になって左脳が機能しなくなり
しばらく右脳だけで生きていました。
そのときに感じた幸せや
両方の脳をバランスよく使って生きる
大切さについて書いた本です。

私は、体という境界線がある個体の状態と
境界線が薄れて全体となる存在の状態の
2つについてよく考えます。
この2つを行き来して生きられたらいいなと。

自分の個体を主張したいときは
人として意見を主張したり協力したり
ぶつかりあったりする。
共感や寄り添いをするときは
境界線を薄れさせる。
こんな風に思ってましたが、テイラー氏も
似たようなことを書いていて共感しました。

右脳の働きが過多だとどうなるかというと
境界線が薄れるから
他人に入りやすくなるけれど
相手によっては不快に感じる人もいます。
さらに時間感覚が飛ぶので
ルール重視の現実が生きにくくなります。

人は社会に所属することで生きているので
そこから「完全に」逸脱すると
生きることが難しくなります。
やっぱりバランスなのですね。